9月1日は防災の日。2023年は、関東大震災から100年という節目の年です。
大切なお子さまが過ごす保育園において、安全と安心は何よりも優先されるべきことです。突然の災害や緊急事態に備えるため、保育園では毎月防災訓練が行われていることをご存知でしょうか?
日常生活を振り返ってみると、災害の影響が直接感じられないために、ついつい「大丈夫」と思いがちですが、自然災害や事故は突然に起こりえます。保育園の防災訓練は、そうした不測の事態に対する準備と対応を固める重要な取り組みです。
では、家庭での防災対策に目を向けた場合、保育園のほどの対応ができているでしょうか?
このコラムでは、「家庭でも参考にしたい!保育園の防災訓練」と題し、保護者の方々が日常の中で活かせる防災の知識や心構えについて解説していきます。
保育園の避難訓練
保育園の避難訓練の実施については、消防法で義務付けられ、設備運営基準第6条第2項において、少なくとも月1回は行わなくてはならないと規定されています。
防災訓練のメインは、防災訓練の中でも避難を伴う「避難訓練」です。地震・火災・水害・不審者の侵入などありとあらゆるケースを想定して行われており、園児は0歳児から参加します。
訓練の計画や避難場所のシミュレーションは、保育園がある場所周辺のハザードマップなどをもとにたてられます。
保育園の避難訓練には、以下の目的があります。
子どもたちの目的
- いかなる状況下でも保育士の指示をしっかりと聞いて、安全に避難できるようにすること
保育者の目的
- 災害発生時に冷静な判断ができること
- 適切な指示を出し、子どもたちを安全に避難させること
- 避難時の問題点を把握すること
保護者の目的
- 災害時に園と情報共有をスムーズに行うこと
様々なケースを想定しつつ、避難訓練の年間計画を立て、保育園では訓練を実施しています。
この訓練時に、食料等の備蓄の定期チェックを行っている保育所も多くあるようです。
また、避難訓練のみならず、保育園では施設内の安全性を担保すべく、固定遊具・家具や施設内設備を毎月点検しています。あらかじめ点検項目を明確にし、安全点検チェックリストをもとに定期的に点検を実施するようガイドラインに定められています。
保育園では、子どもたちが安全に生活することができるよう、防災訓練や安全点検などの取り組みが実施されているのです。
家庭でできる防災対策
保育園での防災対策から学び、家庭でも以下の防災対策について実施しておくとよいでしょう。
自宅がある地域の危険度を知る
同じ災害に遭っても、被害の程度は地域により異なります。被災時には、災害の影響度や自宅の場所の危険度により、その場にとどまるか避難するかを正しく判断しなければなりません。
保育園同様、自治体が公表している自宅周辺のハザードマップをあらかじめ確認しておき、家族で有事の際の対応について話し合っておきましょう。
家の中の安全性を確保する
地震や暴風に備えて、家の中の安全性を確保することは、防災対策においてとても重要です。
家庭では、家具に突っ張り棒や粘着マットを設置するなどして転倒防止対策をおこなったり、ガラスに飛散防止フィルムを貼ったりするなど、自身でできる対策を実施しておきましょう。
非常食や家庭用品を備蓄して保存状態を定期チェックする
災害の大きさによっては、物流が滞りライフラインが寸断される可能性があります。しばらくの間自宅にあるもので過ごすことを想定し、5日~1週間分の食料や飲料水、家庭用品や非常用トイレなどを備蓄しておきましょう。
まとめ

保育園の防災訓練は、私たちの大切な子供たちの安全を守るための一翼を担っています。しかし、その価値は保育園内だけにとどまりません。その取り組みから、家庭でも防災対策を見直すきっかけを得ることができます。
まず、日頃から家族で防災計画を話し合い、どのような災害に備えるべきか、どのような行動をとるべきかを共有することが重要です。避難場所の確認や非常食の備蓄など、些細なことからでも始めてみてはいかがでしょうか。
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